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すべてはお客様の「うまい!」のために

宇陀オーガニックビレッジフェス副実行委員長 松田@ハンサムガーデン(レタス農家)です。いよいよ開催まで2週間となり、事前準備も佳境に入りだしました。 マルシェの開催までのmaking storyは田尻さんの記事を見ていただくとして・・・。 いよいよ開催直前!「さんとこマルシェ」の全貌と、僕の“食いしん坊”なこだわり 今回はマルシェに参加するEasy Mac Farmの樋口さんのハウスにお邪魔してきました。栽培されていたのはこの3つ。 (1)チンゲンサイ (2)ミニチンゲンサイ (3)チンゲンサイの中のチンゲンサイ(?!) すべてチンゲンサイだけど、どれも違うチンゲンサイ。マルシェ当日もチンゲンサイが並ぶ予定なので、これはどのチンゲンサイですか?とぜひ聞いてみてください。 野菜の種類(品目)は同じなんだけれど、実は品種や季節によって見た目や味が違う。さらにいうと寝かせる野菜(芋系)ってどんどん味が変わる。これって農家からしたら当たり前なんだけど、お客さんは知らないことが多い。 『これって、今の時期うまいんですよ。でね、こうやって、こうすると、もっとおいしいんですよ。』 マルシェの対面販売の魅力って、まさにこの言葉を伝えられること。 元料理人の樋口さんは当日、ニシユタカ(じゃがいも)のポタージュを試食で出してくださいます。野菜のおいしい食べ方を参加農家それぞれがたくさん教えてくれるはず。 ちなみにレタス農家な松田のおすすめは霜が降り始めてからしばらくたった12月初頭、レタスの葉が寒すぎるよ…と主張し始めたころのグリーンリーフ。甘みと苦みのバランスが最高です。 ーーーーーーー 宇陀オーガニックヴィレッジフェス副実行委員長 ハンサムガーデン農場長 松田麻由子 宇陀市に家族で移住して19年め。在宅勤務の夫と、 大学生から小学生まで4人のこどもの母+ウサギ・ネコと暮らす。 機械工学出身の農家7年目。土壌医2級土づくりマイスター。

直前取材■オーガニック・ワンデーカレッジ:農的使命とリアルに迫る

 宇陀市・全国初のオーガニックビレッジが仕掛ける学びのフェス〜  取材  :広報担当 窪 一@NPO法人ハンサムガーデン 2025.11.05  僕らの農的な使命は何だろうか。野菜を米を届けるために畑に出る。長くそれをやってきながら、いつしか誰のためでもなく僕らは続けている。「丹精は難儀でしょう」と出会う人から、かばってもらうのだが、当人らは微笑みながら、さほどのことはないよと土に向き合う。そんな宇陀市の農家達が自ら立ち上げる学びのフェスが企画されている。 わが国で最初期に「オーガニックビレッジ宣言」を行った宇陀市が、その推進事業の中で「ワンデーカレッジ」として実現することになりました。起案者は、全員が農外からの参入者で、うち2名が現役の生産者です。彼らの企画方針を取材しました。   当日は以下の三つのテーマで交流・参加型のセッションが開催されます。          1限目 農で暮らすリアルを学べる            2限目 有機農業の魅力に気づく             3限目 未来へのビジョンを育む ●1限目 農で暮らすリアルを学べる  取材直前、1限目の登壇予定者である個人農家3名と農業法人雇用就農1名の計4名によるミーティングが開かれました。 「月間300時間は働く」「宇陀に魅力はあるのだろうか」「収入はともないにくいよな」――。 こうした小規模農家の厳しい現実がダイレクトに伝わる声に、企画に3年前から関わる山口貴義氏(有限会社山口農園 社長)は問いかけます。「リアルな苦労をダイレクトに聞かせることは、就農希望者の心をくじくことにならないか? 我々は、そこにあるはずの魅力の部分を引き出したいのではないか?」。会議は議論が白熱しました。  これに対し、起案者の一人、吉村寛氏(南都銀行グループ 奈良みらいデザイン(株) 部長)は、銀行勤務から自ら手を挙げて宇陀で就農参画した3年目の視点から語ります。「就農は農業だけがすべてじゃない。農業は半分、もう半分は違うことをやりながら農業をしてもいいのではないか」。  現業を知るべき...
  「偶然であり、必然。」——宇陀オーガニックビレッジの3年、そして次の10年 写真左から:宇陀市農林課:井上さん、山口農園代表:山口さん、類農園(インタビュアー):桑田、奈良未来デザイン:吉村さん 対談インタビュー:宇陀市役所 農林課・井上さん/山口農園 代表・山口さん/奈良未来デザイン(有機米)・吉村さん インタビュアー:類農園・桑田さな 全国初の「オーガニックビレッジ宣言」から3年。勢いで火をつけた1年目、設計で磨いた2年目、そして“面”で進む3年目へ。行政・農家・企業が点から面へとつながり、偶然の出会いが 必然の動きに変わっていく——。宇陀の現在地と強み、課題、そして今年のフェスの見どころを3人に語ってもらいました。 宣言は“ゴール”ではなく“合図”だった Q 1年目、オーガニックビレッジ宣言(以下ビレッジ宣言)やフェス発足と 全てが初めてでしたが、どのような想いだったのでしょうか。 山口 :全国で一番に宣言する——そこに強い意味がありました。 そして「宣言して終わり」ではなく、 形を残し、継続する こと。だからこそ1周年でフェスを立ち上げたんです。合言葉は「全国一番」。あの言葉は今も大事にしています。 最初は綿密な計画というより“ 火を点ける ”。勢いで形をつくったからこそ、次につながりました。 今でこそ徐々にオーガニックの理解は業界的にも進んでいますが当時はいばらの道でもありました。 その一つのエピソードとして、有機ロス野菜から開発した緑の墨汁「抹菜」で市長に書いて頂いた「全国初オーガニックビレッジビレッジ宣言の街 宇陀市」の書を、東京での初出展でお披露目だったたのですが、当日行方不明になるということもあり…良くも悪くも注目も反響も大きかったと思います。 勢いから設計へ——2年目で“段取り”を手に入れた 吉村: 2年目は 年間タスク設計と進行管理 を徹底していきましたね。映画上映や一般向け体験ツアー、新規就農相談まで、 点在していた企画を一本のストーリーに束ね ました。これが今年の運営の骨格になってるんじゃないかな。 井上 視察も増え、 じゆうだテラス(駅前の宇陀市アンテナショップ)の週末マルシェ など販路の窓も今年から整備してきましたし、仕組み化が徐々にできてきていますね。 「人の想い」が町を動かす——ピースがはまる瞬間 山口 今まで...

連載第3回:いよいよ開催直前!「さんとこマルシェ」の全貌と、僕の“食いしん坊”なこだわり

皆さん、こんにちは。連載でお届けしてきた「さんとこマルシェ」プロジェクト、いよいよ開催当日が目前に迫ってきました。連載第3回となる今回は、ついにマルシェの具体的な内容と、僕たちが心を込めて準備している「特製野菜セット」について、僕の熱意を余すところなくお話ししたいと思います。 単なる野菜販売の場ではない、宇陀の魅力が詰まった一日。その全貌を、ぜひ知ってください。 圧巻のラインナップ! 20軒の農家が宇陀に集結 今回の「さんとこマルシェ」の最大の柱は、なんといってもその規模感です。なんと、20軒近い農家の皆さんが「面白いことをやろう!」と集まってくれたのです。 20軒の農家が集まるということは、それだけ多種多様な「旬の恵み」が一堂に会するということです。僕もリストを見ながらワクワクが止まらないのですが、少しだけご紹介させてください。 ●      葉物野菜: ずっしりと重い白菜、シャキシャキのレタス。炒め物にぴったりのチンゲン菜、おひたしやソテーで真価を発揮するほうれん草、万能選手の小松菜。さらに、独特の香りが食欲をそそる春菊も並びます。 ●      根菜類: コロンとした形が愛らしいかぶ、みずみずしい大根、鮮やかなオレンジ色の人参。もちろん、鍋やサラダに大活躍の水菜も忘れてはいけません。 ●      果菜類: 秋の深まりとともに旨味を増したナスが登場します。 ●      その他にも: 一粒一粒が輝くお米、濃厚な甘みが詰まった蜂蜜、宇陀の気候が育んだ甘酸っぱいキウイフルーツ。さらには、食卓やお庭を彩る花苗まで! これだけの産品がずらりと並ぶ売り場を想像するだけで、楽しくなりませんか? 普段の買い物では一度に揃えることが難しい、多彩な野菜や産品がそこにある。それこそが、僕たちが作りたかったマルシェ(市場)の醍醐味です。ぜひ当日は、この圧巻の売り場で「選ぶ楽しさ」を体験してもらえたらと思っています。 このマルシェを丸ごと凝縮!「特製・野菜セット」 「これだけ多くの素晴らしい野菜が集まるのだから、その魅力を一度に味わえるセットも作りたい!」 ...

「『有機』を表記するまでの苦労」取材先:ムスビガーデン大手通店 さま(小売店/大阪)

「有機」を表記するまでの苦労     聞き手:山口 麻那@ハンサムガーデン 2025.10.17 ーーーーーーーーーーーーーーー  ムスビガーデン大手通店は、大阪メトロ中央線「谷町4丁目」駅から徒歩10分にある、自然食品や日用品を扱う小売店です。ムソー株式会社のアンテナショップであり、大阪はこの1店舗、東京には4店舗あります。建物の2階では、母体の正食協会がお料理教室や勉強会も開催しています。  さらに、お店から徒歩約 1 分で、姉妹店「ナナハコ」というスイーツ専門店があります。なんとこちらでは、 原材料はできるかぎり国産とオーガニックを使用し、保存料や防腐剤は添加しないという、安全性と美味しさを徹底的に追究された、全国でも珍しい貴重な スイーツが並んでいます。  今回は、大手通店店長の築山佳代さんへお話を伺いました。 ナナハコ公式HP   https://nanahako.jp/ ↑ナナハコ公式HPより 原材料が全て分かる。「有機〇〇」という表記の多さに驚く。 ↑ナナハコ公式HPより 商品は、ケーキやクッキー、マフィンなどがある。クリームにはお豆腐が、シフォン生地には米粉が使用されたものが多い。ベーキングパウダーがアルミニウムフリーなことからも、こだわりが詰まっているのが分かる。 ★マフィンなどの一部の商品は、ムスビガーデンでも購入が可能。 ナナハコ公式HP                https://nanahako.jp/ ムスビガーデン公式HP    https://musubi-garden.jp/ ーーーーここからは、築山さんとのインタビュー内容が続きますーーーーーー 山口:まずムスビガーデンさんが、宇陀市のお野菜を取り扱うようになったきっかけを教えていただきたいです。 築山さん:ある日、ハンサムガーデンの窪社長が突然お店に来られたのがきっかけです。 窪さんは、「うちのレタス扱ってもらえませんか。」と、自身の想いを熱く語ってくださいました。わたしは、窪さんの熱意や姿勢に心を打たれました。最終的に、取引する条件(例えば配達の条件など)が色々と合致して、ぜひやりましょうという風になりました。 お店には、他にも宇陀産のお野菜なら、山口農園さん等のお野菜...