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楽しさ★★★追求するネクスト農家、稲場さん

 こんにちは!編集長のくわたさなです!

今回は奈良県宇陀市菟田野稲戸で耕作されている稲場崇仁さんをQ&A方式でご紹介いたします!

私は実際に稲場さんを取材させていただいて、なぜそこまで農業に没頭できるのか?でも、その中で感じる農業の難しさも、実体験と合わせて赤裸々に話していただきました。この取材を通して農家のリアルが見えてきます

それでは、どうぞご覧ください!


「楽しさ」を追求するネクスト農家、稲場さん

奈良県宇陀市で稲作と野菜の栽培を行う稲場さんにインタビューを行いました。小学校から農業一筋という稲場さんに農業の魅力と、これからの農業に対する想いについて語っていただきました。


Q. 農業を始めたきっかけを教えてください。

農業は、小学校2年生の時に始めたのがきっかけです。田んぼの管理やコンバインを動かすことを手伝ううちに、農業が楽しいと思うようになりました。そこから農業高校に進学し、農業大学で専門的に学びました。現在、宇陀市で米や野菜を育て始めて8年目になります。


Q. 農業のやりがいは何ですか?

お客様に自分で作った野菜を食べて、「おいしい」と言ってもらえることが一番のやりがいです。特に、毎年丹精込めて育てているカボチャやマンガンジ、キュウリなどは、お客様からも好評です。


Q. 農業を続ける中で、大変だと感じたことはありますか?

農業は、収入が安定しないことが大変だと感じています。特に、作物の収穫量が天候に左右されることも多く、苦労することもあります。また、肥料や資材の価格が高騰していることも、経営を圧迫する要因の一つです。


Q. 宇陀市で農業をすることの魅力は何ですか?

宇陀市は、盆地特有の朝晩の寒暖差が激しい気候なので、野菜や米の栽培に適しています。その気候を活かした美味しい野菜を育てられるのが、宇陀の魅力です。また、宇陀市で栽培した農作物は、「大和高原野菜」として高い評価を得ており、ホテルのレストランや給食センターなど、様々な販路があります。


Q. 将来の目標について教えてください。

今後は、後継者の育成にも力を入れていきたいです。農業に興味を持つ若者が増えるよう、農業の魅力を発信していくとともに、安心して農業に取り組める環境を作っていきたいと考えています。


桑田 早菜(類農園)
kuwata@rui.ne.jp

自然を通して人と繋がることに楽しさを感じ、3年前に農の世界へ。
実行委員会最年少として、宇陀に隠れた魅力ある人をこの広報を通して発信中。

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