スキップしてメイン コンテンツに移動

連載第3回:いよいよ開催直前!「さんとこマルシェ」の全貌と、僕の“食いしん坊”なこだわり

皆さん、こんにちは。連載でお届けしてきた「さんとこマルシェ」プロジェクト、いよいよ開催当日が目前に迫ってきました。連載第3回となる今回は、ついにマルシェの具体的な内容と、僕たちが心を込めて準備している「特製野菜セット」について、僕の熱意を余すところなくお話ししたいと思います。

単なる野菜販売の場ではない、宇陀の魅力が詰まった一日。その全貌を、ぜひ知ってください。


圧巻のラインナップ! 20軒の農家が宇陀に集結

今回の「さんとこマルシェ」の最大の柱は、なんといってもその規模感です。なんと、20軒近い農家の皆さんが「面白いことをやろう!」と集まってくれたのです。

20軒の農家が集まるということは、それだけ多種多様な「旬の恵み」が一堂に会するということです。僕もリストを見ながらワクワクが止まらないのですが、少しだけご紹介させてください。

     葉物野菜: ずっしりと重い白菜、シャキシャキのレタス。炒め物にぴったりのチンゲン菜、おひたしやソテーで真価を発揮するほうれん草、万能選手の小松菜。さらに、独特の香りが食欲をそそる春菊も並びます。

     根菜類: コロンとした形が愛らしいかぶ、みずみずしい大根、鮮やかなオレンジ色の人参。もちろん、鍋やサラダに大活躍の水菜も忘れてはいけません。

     果菜類: 秋の深まりとともに旨味を増したナスが登場します。

     その他にも: 一粒一粒が輝くお米、濃厚な甘みが詰まった蜂蜜、宇陀の気候が育んだ甘酸っぱいキウイフルーツ。さらには、食卓やお庭を彩る花苗まで!

これだけの産品がずらりと並ぶ売り場を想像するだけで、楽しくなりませんか?

普段の買い物では一度に揃えることが難しい、多彩な野菜や産品がそこにある。それこそが、僕たちが作りたかったマルシェ(市場)の醍醐味です。ぜひ当日は、この圧巻の売り場で「選ぶ楽しさ」を体験してもらえたらと思っています。


このマルシェを丸ごと凝縮!「特製・野菜セット」

「これだけ多くの素晴らしい野菜が集まるのだから、その魅力を一度に味わえるセットも作りたい!」

そんな想いから、今回の目玉企画である「特製・野菜セット」が生まれました。マルシェに集まる選りすぐりの野菜を、僕たちが「宝箱」のように詰め合わせたセットです。

この特製・野菜セットは、専用のオンラインサイトから事前にご注文いただく形となります。

そしてご注文の際に、受け取り方法を下記からお選びいただけるようにしました。

  1. マルシェ当日の会場受け取り
  2. ご自宅への配送

「マルシェ当日に会場で受け取りたい」という方は、①をお選びください。マルシェを存分に楽しんだ後、お土産として手軽にお持ち帰りいただけます。

「当日は宇陀まで行くのが大変だ」「遠方から応援したい」という方には、②の配送がおすすめです。ご自宅にいながらにして、宇陀の農家さんたちが丹精込めて育てた野菜の詰まったセットが届きます。

このマルシェの感動を、ぜひご家庭の食卓でもお楽しみください。 ご注文は下記URLからぜひアクセスしてみてください。

https://santoko.theshop.jp/


「食べる」だけじゃない。「触れる」「楽しむ」マルシェへ

今回のマルシェにかける僕の想いとして、絶対に実現したかったことがあります。それは、**「単なる販売を行う場所ではないマルシェにしたい」**ということです。

もちろん、新鮮な野菜が並ぶ**「販売ブース」**はマルシェの核です。しかし、僕たちが目指しているのは、その一歩先。農業に触れ、野菜に触れ、そして何より「農家」という面白い人たちに触れてもらえる空間です。

そのために、いくつかの特別なブースを用意しています。


🎨 色鮮やかな「花苗ブース」

宇陀で丁寧に栽培された花苗がずらりと並びます。赤、黄、ピンク、紫…いろんな色が集まった様子は本当にきれいで、見ているだけでも心が華やぎますよ。


🖐️ 五感で楽しむ「エンタメブース」

ここでは、子供たちはもちろん、大人にも農業の魅力や楽しさを「五感で」感じてもらいたいと思っています。楽しいクイズやミニゲームに加えて、実際、農業の現場で使われている資材(籾殻、米ぬか、落ち葉、羊毛など)や、普段あまり目にすることのない農家の道具などにも、直接触れられるコーナーを設けます。「こんなものが野菜を美味しくするんだ!」という発見があるはずです。


😋 知って、味わう「調理ブース」と「試食ブース」

僕が一番力を入れたいと考えているのが、このブースです。

なぜなら、僕たちは「野菜はまず食べてもらいたい。その美味しさを知ってもらいたい」と強く願っているからです。農家さんがどんな想いで育てたのか、その野菜が持つ本当のポテンシャルはどんな味なのか。言葉で説明するよりも、一口食べていただくのが一番伝わるはずです。その場で調理した、一番美味しい瞬間の野菜を味わってもらいたいのです。


僕の「食べたい!」が原動力

最後に、少しだけ僕自身の話をさせてください。 僕は、自分自身を「食いしん坊」だと思っています。とにかく、美味しいものを食べるのが大好きなんです。

今回集まった野菜たちを想像するだけで、よだれが出てきそうです。

例えば春菊。あの独特の豊かな香り、たまりませんよね。シンプルにお鍋に入れるのはもちろん、さっと揚げて「かき揚げ」にする。それだけでも、口いっぱいに風味が広がって最高です。

ナスだってそうです。じっくりと油で焼くことで引き出される、あの「とろっとした食感」。シンプルに生姜醤油でステーキのように食べるのが、僕は大好きです。

大根にかぶ、ほうれん草水菜……。どれを取っても、本当に多くの美味しい食べ方があります。そして何より、それを育てた農家さん自身が「こうして食べたら一番美味しい」という珠玉のレシピを知っています。

そういった「生産者の生の声」も、当日は皆様にどんどんシェアしていきたいと思っています。



11月22日、心温まる一日を宇陀で。

マルシェ当日の11月22日は、もしかしたら「寒い日」になるかもしれません。宇陀の冬の寒さは、確かに体にこたえます。

ですが、僕たちは誓います。このイベントを、集まってくれた農家さんたちの熱意と、美味しい野菜、そして訪れてくれた皆さんの笑顔で、**「心から温まる、楽しいイベント」**にしてみせます。

農業に触れ、野菜に触れ、農家に触れる。

「宇陀にこんな魅力的な野菜があったんだ」

「こんなに美味しい野菜があったんだ」

「こんなに面白い農家さんたちがいたんだ」

皆さんにそう感じてもらえるような一日を、チーム全員で全力で計画中です。

ぜひ、11月22日は「さんとこマルシェ」へお越しください。 皆さんのご来場を、心よりお待ちしております!

 

コメント

このブログの人気の投稿

苗と宇陀の未来を育てる、浦田さん

  こんにちは!編集長のくわたさなです! 今回は奈良県宇陀市榛原というところで活動されている浦田尚紀さんをQ&A方式でご紹介いたします! 私は実際に浦田さんを取材させていただいて、植物を育てる上での一番のスタートを担われており、そこに注ぐ熱意、成長意欲をとても感じました。 それでは、どうぞご覧ください! 苗と宇陀の未来を育てる、浦田さん 浦田さんは、奈良県宇陀市で先代から受け継いだ花と野菜の苗を育てています。お客様との繋がりを大切にしながら、より良い苗作りに励む浦田さんに、仕事への思いを語っていただきました。 Q. 苗屋として独立したきっかけを教えてください。 苗屋になったきっかけは、先代の父の影響です。幼い頃から家業である花と野菜の苗作りに触れ、自然とこの仕事に興味を持つようになりました。大学で農業の専門知識を学び、卒業後すぐに家業を継ぎました。 Q. 主な仕事内容とやりがいを教えてください。 主な仕事は、花と野菜の苗を育てることです。年間100万ポット以上を生産し、ホームセンターや専門業者に卸しています。 やりがいを感じるのは、お客様との繋がりです。店頭で直接お客様と話し、苗作りのアドバイスをしたり、お客様から直接感謝の言葉をいただくことも多いそうです。浦田さんは、お客様との信頼関係を大切にしながら、日々苗作りに励んでいます。 Q. 宇陀市で苗屋をすることの魅力は何ですか? 宇陀市は、盆地特有の昼夜の寒暖差が激しい気候で、花や野菜の苗を育てるのに適した土地です。その気候を活かして、丈夫で生命力の強い苗を生産できるのが宇陀の魅力です。 Q. 今後の展望について教えてください。 これからもお客様との繋がりを大切にし、より良い苗作りに励んでいきたいです。また、若い世代にもこの仕事の魅力を伝え、後継者の育成にも力を入れていき宇陀の未来を育んでいきたいです。 桑田 早菜(類農園) kuwata@rui.ne.jp 自然を通して人と繋がることに楽しさを感じ、3年前に農の世界へ。 実行委員会最年少として、宇陀に隠れた魅力ある人をこの広報を通して発信中。

宇陀オーガニックビレッジフェス2025開催

申し込みはこちらから! 度重なる全体会議を経て、とうとうチラシとポスターができました! 宇陀オーガニックビレッジフェス 副実行委員長 松田@ハンサムガーデンです。 先行して配布している宇陀オーガニックビレッジフェス通信やこのブログでたびたび紹介してきましたが、イベント全体を見渡せるチラシができたことで、ここまできた!さぁ、参加募集開始だ!と気合が入ります。  2025宇陀オーガニックビレッジフェスチラシ 申し込みフォーム どの企画もみんなで練りに練りにこねくり回して作り上げてきた企画です。冬の畑仕込みに忙しい中、毎週のように走り回り、会議、登壇依頼、予算の調整、チラシ、オーガニック通信の配布。 ぜひご参加を。フォローを。待ってます。宇陀で! 松田麻由子@ハンサムガーデンが書いた 農家紹介記事→ 就農15年目の農家が宇陀で貫く露地農業のスタイル 生田ゆき@ロート製薬が書いた 宇陀市学校給食の記事→ 「“つくって終わり”にしない。顔の見える給食で、地域と子どもをつなぐ。」 — 現場のキーマン辻さん × 管理栄養士・松生さん 宇陀オーガニックヴィレッジフェス副実行委員長 ハンサムガーデン農場長 松田麻由子 宇陀市に家族で移住して19年め。在宅勤務の夫と、 大学生から小学生まで4人のこどもの母+ウサギ・ネコと暮らす。 機械工学出身の農家7年目。土壌医2級土づくりマイスター。

視点・農家から見るオーガニックビレッジ宇陀市

 オーガニック日本一目指す宇陀市 広報担当 :窪 一@NPO法人ハンサムガーデン 2025.09.03 I. 宇陀市オーガニックビレッジ構想と農家らが実行委員会をドライブする意義 宇陀市は2022年11月、 「オーガニックビレッジ宣言」(タップで外部リンクが開きます) を行い、農林水産省の「みどりの食料システム戦略」と連携し、生産から消費まで地域全体で有機農業を推進しています 。大和高原の冷涼な気候と豊かな自然は有機農業に適しており 1 、市は研修会、フードロス削減、加工品開発、販路支援、食育、特定農業振興ゾーン設定、農地集積、スマート農業導入検討等を通じて「日本一のオーガニック先進地域」を目指しています 。 事業3年目となる本年度、いつしか本事業へ定常的に関わってきた5つの農業経営体と宇陀のネクスト農家( *1) 1軒のスタッフ、そして宇陀市農林課がオーガニックビレッジ事業をドライブするようになってまいりました。これは宇陀で耕作する他産業からの参入農家ら共通の声として、営農資産を次の世代へ継承してゆく時のとまどい、その裏に5年、10年で次世代へ知見と営農環境を継承する仕組みとしてオーガニックビレッジが機能するのではないか。生産農家の積極的な事業への参加こそが、成果に近づき、持続性をもつのではないかという着想が参加農家全員にあったと思います。  我が国の農政は「みどりの食料システム戦略」を通して、環境保全と有機農業の推進を両立させる政策を打ち出して参りました。それは我々の町村、宇陀市からみると遠くに立ち上った狼煙のようなものでした。2050年という着地点に向けて、我々農家らが勝手ながらの解釈で自分たちの生存戦略を重ねてみると、他人事でなくなります。だから、今こそ、一人も取り残さず、共に夢を語ろうと集ったのです。 (*1)   宇陀若手の営農経験 10年未満 農家の呼称 II. 宇陀市の農業概況と農家を取り巻く環境の理解 宇陀市は奈良県面積の約6.7%を占め、大和高原に位置します。山林が74%、農地が8%ですが、冷涼な気候を活かした農業が盛んです 2 。ミズナ、コマツナ、ホウレンソウ等の軟弱野菜、有機野菜、花き、大和野菜が高収益作物として栽培され、肉用牛生産も盛んで、その堆肥は有機農業に活用され循環型農業を推進しています 1 。 有機農業は...